C. Ansell et al (2017) Governance in Turbulent Timesに始まり、M. Riddervold et al. eds (2021) The Palgrave Handbook of EU Crises における危機をめぐる諸分析までの一連の研究をごく簡単にまとめる。(私的まとめであり、各論文の正確な引用は省く) …
この話題もなかなか消費しつくされずに燃え続けていますが、あれからまたいくつか考えたことを、箇条書き程度で書いておく。 ・菅首相や側近の皆さんにとって、ここまで燃え上がっている割に得たリターンが少なすぎるように見える(、というか実際何を得たの…
今日(2020年10月3日)、朝日の一面を飾っており、Twitterでも先生方がそれはもうえらい勢いでつぶやいておられるので、曲がりなりにも学問に関わる人間として、二言三言言及しておく。 digital.asahi.com ざっくりとした事件の概要としては、これまで日本学術…
〇 ご無沙汰してしまいました。 怒涛の5月が終わり、心に余裕の生じた6月は少し基礎体力作り的なものに時間を割きつつ、来週末にコースの発表があるので、「さて進捗ありませんがどうしますか」状態で今この記事を書いています。 進捗報告のコース発表なので…
〇イントロ Volkmer, I. (2003). The Global Network Society and the Global Public Sphere. development. 46:1; pp.9-16. 今回の論文は、国際的な公共的領域に関する議論を扱ったものです。 著者は、ハーバードやLSEで教鞭をとってきた人で、デジタルコミ…
〇イントロ ブログを週一ペースで書きたいと思ってましたが一か月で挫折しました笑 うまくいかなかったので、何かやり方を考えないといけないですね。 とりあえず今回は、院生勉強会の第三回に向けて、メモを残しておきます。 今回の論文は、外交交渉を分析…
※とりとめもなく書いてしまったので、先に結論を。レビュー論文を読みながらも、具体的なリサーチクエスチョンをひねり出せず、理論をぐるぐる回って抜け出せなくなったら、そのレビュー論文の中から、えいやっと扱う理論・概念を決めてしまうのも一つの手で…
〇まずは余談から なんとか無事に学振の学内〆切に間に合い、学会ポスター発表も終えることができました。 ポスター発表については、まだまだ小さな学会ですが、蓋を開けてみれば奨励賞をいただき(発表者は他にあと数人だけでしたが)、いろいろとフィードバ…
これを書いている現在(2019年5月6日)、学会発表と学振の締め切り前で、本当にこんなことをしている場合ではないわけですが、ここのところずっと考えていて大切なことだと思ったので、書き残しておきます。 我々、生きていればその都度、自分が今やっているこ…
※この記事は、コースの飲み会で酔った勢いでなされた約束に基づいて書かれています。先生!とりあえず一本目は書きましたよ! 何を書こうかちょっと考えたのですが、これから研究が始まる修士一年生や修論を控える二年生がいるので、エラそうな目線で自分が…
後期課程ともなると新学期だろうが何だろうがあまり関係ないんですが、それでも、研究室の古株になもなると、院生室や所属コースへの受け入れなどで、仕事も多少なりとも増えます。 そんな中、深夜バイトを始めるという意味不明さ。仕事は銭湯のお風呂掃除で…
山下範久編著『教養としての世界史の学び方』(東洋経済新報社、2019) ツイッターで編著者の山下先生や執筆者の石川先生が呟いて宣伝しておられた。 見抜かれてしまった。でも、ビジネスパーソンにとっても、仕事の質が上がるほど、本質的に必要なのはこっち…
www.refugee.or.jp この週末で受講してきました。タイトルで検索しても、内容に言及している記事などがあまりなかったので、参加を検討している人の参考になるといいなと思います。 何しろ参加費が社会人1万5千円、学生1万円で、遠方の人も結構多いので、交…
第七章から 個人の国際法主体性 伝統的国際法では、個人の国際法主体性は否定されてきたが、近年では限定的に認められつつある。ただし、その要件はまだ定まっていない。 個人の国際法上の権利能力 「伝統的国際法においては国家のみが主体であって、個人(自…
1955年コネチカット州 リビコフ知事の高速道路の速度規制を事例とした政策評価 1956年には交通事故死亡者数が324人から284人に減った。 これは、リビコフ知事が行った速度規制によるものなのだろうか? 疑似実験計画法(Quasi-Experimental Design):政策分析…